生理前の頭痛 漢方
生理時の頭痛・めまいの症状に悩まされているという女性は多いのではないでしょうか。
生理時のめまいは経血による貧血が原因で起こるものです。
貧血は、ヘモグロビンという血液の中の赤血球の血色素が減ることで起こる疾患で、体が酸欠状態に陥ることでめまいなどのつらい症状が出てしまいます。
ヘモグロビンには酸素を体内に運搬する機能があります。
ヘモグロビンが減ればその機能も低下してしまい酸欠状態を引き起こしてしまいます。
めまいだけではなく、
- 頻脈
- 動悸
- 息切れ
- 頭痛
- 倦怠感
- 食欲不振
- 吐き気
- 眠気
などの症状を伴うこともあります。
生理時の貧血の症状を改善させるためには、食生活の改善が必要になります。
生理前の頭痛に効果的な漢方を紹介する前に成分を紹介すると
ヘモグロビンを増やす効果がある成分といえば、
- 鉄分
- 葉酸
- ビタミンC
- ビタミンB12
などです。
これらの成分を豊富に含む食べ物としては、レバー、カツオ、牡蠣、マグロなどがあります。
しかし、これらの食べ物をコンスタントに摂取し続けることがとても難しいことです。ですので、サプリメントで摂取するのがおすすめです。
サプリメントであれば、健康習慣として手軽に無理なく摂取し続けることができます。
PMSや生理時だけではなく、日頃から摂取しておくことがポイントとなります。
生理でめまいがする原因
生理中に腹痛だけではなくさまざまな症状に悩んでいる女性は多いと思います。
生理前や生理中におこるめまいに悩んでいるという人はふたつの原因が考えられるため注意が必要です。
生理前のめまいはPMS(月経前症候群)であることが考えられます。
月経前の時期は黄体ホルモンが大量に分泌されている時期です、このホルモンの影響を受けることによってさまざまな体調不良が出てくることがあります。
月経前症候群が原因である場合には、ピルを使ってホルモンの分泌を一定にしたり、漢方薬を使って症状が出やすい時期に水分代謝を調節するなどが有効です。
- 生理中に多い日はナプキンが1〜2時間でいっぱいになってしまう
- 昼でも夜用ナプキンが必要となる
- 月経期間が8日間以上ある
といった場合には、貧血のチェックをしたり、月経量が増えてしまう病気がないかを確認する必要があります。
貧血の場合には鉄欠乏状態になっているため鉄分を補う治療を行なっていくことが大切です。
鉄分不足や貧血ではないのにめまいが出るという場合には、
女性ホルモンが下がっていることが考えられるためピルなどを使って女性ホルモンを補って月経量をコントロールすることや漢方薬を服用することで症状を緩和することも有効となります。
経口避妊薬(ピル)の主な成分
PMSには漢方も有効ですが、
症状がひどい場合や主治医から指示で経口避妊薬を利用している人も少なくありません。
経口避妊薬(ピル)はエストロゲンとプロゲストロンの女性ホルモンが主な成分で主に婦人科で処方されます。
服用すると擬似的に妊娠した状態を体の中に作って排卵を抑える効果があり、避妊や月経の調整、生理痛やPMSによって起きる生理前の頭痛などの緩和ができます。
女性ホルモンのバランスを安定させる効果に優れているので、生理前のイライラや気分の落ち込みなども、自律神経も整って症状の緩和が期待できます。
生理前の頭痛 漢方の選び方
漢方では生理前の頭痛などが起きるPMSは肝(かん)の機能が失調していることをいいます。
肝とは全身の気や血(けつ)などの流れのバランスを調整している場所のことで、肝肝の機能が低下すると「気滞(きたい)」と呼ばれる気の流れの滞りがおきてしまいます。
これが起きると全身に気が行き渡らなくなって乳房のハリや腹部膨張間、イライラや落ち込みなどの症状がおきます。
この予防には気の流れを良くする「疏肝理気(そかんりき)」の作用のある逍遥散(しょうようさん)などを使います。
他にも漢方薬は症状の出方によって処方する薬も異なり、ピルと違って身体に負担をかけないで全身のバランスを整えます。
PMS(生理前症候群)に漢方・サプリメントを試した後輩
PMS(生理前症候群)に漢方・サプリメントを試したら、体がらくになり、精神的にも安定。
生理前はいつも頭痛や情緒不安定で、彼氏にあたっていたのがウソみたい。
これは私の後輩の体験談。
彼女はあれからずっとPMSサプリメントを飲み始め、彼氏との仲も良くなり昨年秋ゴールインしました。
PMSサプリに含まれる成分には、「女性ホルモンに働きかけ、ホルモンバランスを整える」という特徴があります。
配合されいて成分は以下のものが多いようです。
チェストツリー(チェストベリー) | PMS改善の定番、別名「セイヨウニンジンボク」と呼ばれる西洋ハーブ。 女性のホルモンバランスを整える働きがあり、PMSの医薬品にも配合されています。 |
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ピクノジェノール | ピクノジェノールとは、フランス海岸松の樹皮から抽出される水溶性フラボノイドで、抗酸化力が強いことで知られています。 |
γ(ガンマ)リノレン酸 | 月見草オイル・カシス種子油などに含まれる必須脂肪酸のひとつ。 ホルモンバランスを整える働きがあり、PMSに関わる「痛み」を緩和する効果が認められています。 |
イソフラボン | 大豆に含まれているので有名です。 「エストロゲン」と同じような働きをします。 |
生理前の頭痛に効果的な漢方
生理前になると、頭痛や腹痛、気分の落ち込みなどが生じることがあります。
女性ホルモンの変化が原因となっており、ストレスや体を冷やし過ぎていることも要因となっています。
生理前の頭痛は鎮痛剤でも対処することができますが、鎮痛剤を長い期間使用すると効き目が薄くなり、薬物乱用頭痛に発展することがあります。そのようなことを防ぐには、
漢方薬が適しています。
頭の痛みは、個人差があり、人によって痛みのタイプが異なります。主に生理前に起こるものには片頭痛や、緊張型のものが多いですが、吐き気を伴ったり、浮腫みやすかったりと様々です。
漢方薬はいろいろなタイプに合わせて薬が処方されるので、自分にあったものを服用することができます。
マンガでわかるカンポフルな毎日
クラシエ製薬に、月経前症候群(premenstrual syndrome : PMS)と漢方が紹介されていました。
マンガでわかるカンポフルな毎日第10話:PMS(月経前症候群)とは
PMSは生理の3~10日ほど前に現れることが多く、
排卵後2週間続く人もいれば、生理前の2~3日だけ現れるという人もいます。
症状に個人差が多いことや、生理が始まると症状が軽快していく人が多いのが特徴です。
https://www.kracie.co.jp/kampo/kampofullife/enjoy/?p=9566
ツムラ:女性の悩み
漢方のツムラが、女性のお悩みとして、生理痛・生理による腹痛を紹介しています。
生理が始まる3~10日前からイライラ、ヒステリー、気分の落ち込み、むくみ、吐き気、過食、めまい、腹痛、肩こり、便秘、眠気、胸の張りなど不快な症状でお困りの女性も多いのではないでしょうか。これは排卵後に女性ホルモンが変動するためです。生理前から開始時までは血液の流れが滞りやすくまた、ストレスなどがの要因が重なると様々な不調がおこりやすいとされています。
漢方薬ではそれぞれの原因や症状にあわせてご選択いただくことでこの様な不快な症状を改善することができます。
【頭の痛みに良い漢方薬】
桂枝茯苓丸 | 婦人科系の薬として有名で、のぼせも一緒に伴う場合に効果をしめします。 |
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呉茱萸湯 | 生理に関する頭の痛みに効果があり、冷え性の人に向いている薬です。 |
葛根湯 | 風邪で有名ですが、首筋のこわばり肩こりや首筋の突っ張り感、頭痛などの症状にも良く効きます。 |
五苓散 | 水分循環を改善し、無駄な水分を取り除き、はき気や嘔吐、下痢、むくみ(浮腫)、めまい、頭痛などに効果があります。 |
釣藤散 | 頭痛やめまいをやわらげる漢方薬で、冷えのない人に向くようです。 |
漢方薬にも副作用はあります。飲み合わせの悪いものもあり、下痢などを引き起こしたり、効果が半減したりするものもあります。
どのタイプのものを使用したら良いかわからない場合は、専門家に聞くと良いでしょう。
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