ローズヒップ 更年期
ローズヒップ(Rose Hips)はバラ科のハーブとして有名です。
ハーブに詳しい方でなくとも、その名前は聞いたことがあるかと思います。
ローズヒップとは薔薇の果実のことです。
「薔薇(ローズ)のお尻(ヒップ)」かと思っていましたが、それは誤解で「ヒップ」だけで薔薇の果実を意味する単語なのだとか。
今回は、更年期のゆらぎ世代におすすめの「ローズヒップ」について紹介します。
ローズヒップとは
ローズヒップと言えば「ビタミンCの爆弾」と言われているくらいビタミンCに富んでいます。
そのままハーブティーにして飲むことも多いですが、サプリメントの原料として使われることも多く、石鹸などのコスメにも実は良く使われています。
《ビタミンCの爆弾》
ローズヒップに含まれているビタミンCはレモンの約20倍ものビタミンCを含むといわれ、ローズヒップの形が手りゅう弾のようなところから「ビタミンCの爆弾」と呼ばれるようになりました。
薬用ハーブとしては長い歴史を持ち、中国の伝統医学では”金桜子(きんおうし)”と呼ばれ、腎臓や泌尿器の不調に用いられています。
こんな方におすすめ
ローズヒップは、そのビタミンCの力による免疫力アップだけでなく、体にとってさまざまなはたらきかけをしてくれます。
その中でもとくに女性にとってありがたいことばかりなので、ぜひ生活の中にローズヒップを摂り入れていきたいものです。
更年期のゆらぎ世代に[ローズヒップ]
ローズヒップは「女性ホルモンのバランスを整えて気分を朗らかにしてくれる」ことから、女性ホルモンの変動で体調を崩しやすい更年期の女性におすすめです。
更年期にローズヒップ、ゆらぎ世代に[ローズヒップ]と言われる所以です。
《妊娠中にも》
妊娠中は体長管理に気を付けたいですよね。でも赤ちゃんへの影響も気になるので、薬やサプリメントに慎重になる時期でもあります。
ローズヒップはビタミンや鉄分・カルシウムなどの成分が含まれており、妊娠中に不足しがちの栄養を補ってくれる働きをしてくれます。
《月経中や月経前症候群対策に》
気分が落ち込みやすく心も身体もブルーになりがちな月経前~月経の時期は、鎮静作用があり、高ぶった神経をやさしく鎮めてくれるローズヒップティーはいかがですか?
ローズヒップの秘めた力できっと穏やかな気分にしてくれることでしょう。
お肌の調子が気になる方に
ビタミンC豊富なローズヒップは、美肌の強い味方。
ビタミンCは抗酸化作用があり、アンチエイジングに欠かせない活性酸素を除去する働きがあります。
紫外線で増えてしまったメラニンの増殖を抑え、お肌のシミやシワなどの老化現象に効果があります。
お通じが気になる方に
ローズヒップには食物繊維が100gあたり24gも含まれています。
便通を整えるのにも効果的です。
食物繊維によって便通を促し、腸内環境が整うことによって吹き出物などの肌荒れも改善されます。
風邪予防に
ビタミンCは熱に弱く、加熱によって壊れてしまう性質があるのですが、フラボノイドによってビタミンCが守られていますので、ローズヒップのビタミンCは温かくしても壊れにくいと言われています。風邪のときはぜひ温かいローズヒップティーで温まりましょう。利尿作用、発汗作用、血行促進もあります。
煙草を吸ってる方に
もちろん煙草をやめるにこしたことはありませんが、なかなか辞めることができない方。
せめてビタミンC豊富なローズヒップティーを飲んで、煙草で消耗したビタミンCを補いましょう。
ローズヒップの歴史
薔薇は古代から人々に愛されて、生活の中で若芽や、花、果実(ローズヒップ)を通じて利用されてきました。
【不老の秘薬】
昔、ローズヒップは「不老の秘薬」とも言われ、それを求めたスペイン軍がインカ帝国を滅ぼしたとも言われています。
第二次世界大戦中、英国はドイツ海軍Uボートの海上封鎖によりオレンジの輸入がストップしたことがありました。
ビタミンCの補給に困った英国では、学童たちに生垣に生えているローズヒップの採集を命じたという逸話があります。
そのくらいローズヒップがビタミンCが豊富なのですね。
ローズヒップの用い方
「更年期のゆらぎ世代におすすめローズヒップ」の用い方は多種多様です。
【ハーブティー】
一番手軽なのがハーブティーとして用いる方法でしょう。
紅茶を入れる容量で、ティーポットに一人前ティースプーン1杯を目安にして熱湯を注ぎ、2~3分蒸らしてから、カップに注ぎいただきます。
カフェインを含みませんので、妊娠中やお子様でも安心して飲むことができます。
酸っぱみが気になる方はハチミツなどの甘みをプラスすると新しい美味しさを発見できるでしょう。
【ジャム】
ローズヒップのビタミンCは加熱してもが壊れないのでジャムとしてもおすすめです。
- ハーブティーとして売られている乾燥ローズヒップと砂糖を1:1の割合で煮ます。
- 砂糖が溶けて濃度が高くなったら水を足して調整します。
- 好みの硬さになったらお好みでレモン汁を入れて完成です。
【コスメ】
ローズヒップは必須脂肪酸、脂肪酸(オメガ9)、ベータカロテンなど、多くの美容成分が含まれており、多くの化粧品で使われています。
- 「ローズヒップオイル」
- 「ローズヒップ石鹸」
で美肌活をしてみませんか?
ローズヒップとして使えるバラは?
そんな疑問を持つ方はおられるかもしれません。
食用や飲用としてのローズヒップは
- 「ドッグローズ」
- 「ハマナス」
の野生の原種の果実です。
観賞用の花がどんな薬効や毒性を持つか不明ですので、口に入れるものとしてはおすすめできません。
ドッグローズ
別名「ロサ・カニナ」「ワイルドローズ」「イヌノイバラ」
ヨーロッパを主な原産地とする「ドッグローズ」は、高さ3mぐらいの半ツル性のバラ。
5月頃、4~5㎝の甘い香りのする一重のかわいらしい小さな花をたくさんつけます。
【名前の由来】
ローマ時代に「狂犬病」の薬として用いられたことからラテン語で「犬のバラ」という名前がつけられました。
ハマナス
「知床の岬に、ハマナスの咲くころ」という歌詞で、誰もが知ってるかの有名な歌、あの歌のモチーフの花です。
浜辺が好きなハマナスは、北海道・茨城県より北の太平洋側や鳥取より北の日本海側の海岸に自生している低木のバラです。
【名前の由来】
浜に咲くバラで、その実は「梨」の形や味に似ていることから「ハマナシ」と呼ばれ、いつしかそれがなまって「ハマナス」になりました。
口コミ・体験談から
ローズヒップは、女性更年期に効く飲み物として口コミ・体験談でもよく見られます。
- 更年期症状を和らげてくれる飲み物:ローズヒップ
- 更年期にお茶でほっとひと息
- 更年期障害に良い飲み物リストの1つにローズヒップと口コミを確認
- 更年期不調をティータイムで和らげる:ローズヒップが紹介
- 更年期に効くハーブティー、ローズヒップの体験談も
また、ローズヒップエキスとアプリコットエキスの化粧品も。
https://news.yahoo.co.jp/articles/48060c192752e534da01cfa026a0ed43ff1dc2d4
ローズヒップ 更年期:まとめ
更年期に限らず、女性の味方”ローズヒップ”について紹介しました。
ハーブティーのイメージが強いですが、いろいろな活用方法あるため、意外と身近なもので使っているかもしれませんね。