鎖骨ほぐし
ちょっと前に肩甲骨ほぐしが流行ったことがあります。
最近では「鎖骨ほぐし」が注目を集めているのをご存じでしょうか?
鎖骨は筋肉がたくさんくっついている部位なので、鎖骨をほぐすことで肩コリや首コリの解消につながるというのが「鎖骨ほぐし」です。
なぜ「鎖骨ほぐし」が肩コリや首コリに関係しているのか
なんで鎖骨?と思うかもしれませんが、鎖骨は胸骨や肩甲骨と繋がっている大切な骨で、ここに支障があると肩を動かしにくくなります。
護身術で「敵の鎖骨を狙うことで動きを封じることができる」と聞いたことがあります。
鎖骨は他の骨よりもろくて華奢なのに、いろんな骨や筋肉と繋がっており、日ごろ負担をかけている部位。
鎖骨まわりをほぐしてリラックスさせることが肩コリ・首コリ改善に役立つということです。
また、肩コリ・首コリがもとで頭痛に悩まされている人は案外多いものです。
そんな頭痛持ちさんにも鎖骨ほぐしは有効なことでしょう。
≪鎖骨に繋がっている骨≫
鎖骨は胸骨・肩甲骨と繋がっており、鎖骨が圧迫されると肩の関節が動きにくくなります。
なので鎖骨まわりの皮膚を柔らかくすることが大切になります。
≪鎖骨に繋がっている筋肉≫
鎖骨や繋がっている筋肉は5つ
-
- 胸鎖乳突筋
- 僧帽筋上部線維
- 大胸筋鎖骨部
- 三角筋前部線維
- 鎖骨下筋
この中の鎖骨下筋は深いところにあるためほぐしにくいため、自分で行う「鎖骨ほぐし」は他の4つ、すなわち「胸鎖乳突筋」「僧帽筋上部線維」「大胸筋鎖骨部」「三角筋前部線維」をほぐします。
[鎖骨まわりのいろいろ]
鎖骨の周りにはたくさんの神経や血管、そしてリンパが集中しているために、鎖骨の血流が悪くなると老廃物が溜まりやすくなります。
なので鎖骨をほぐすことによって、それらの流れをスムーズにさせることがコリの改善に大切なのです。
鎖骨ほぐしで「ほぐすもの」は・・・
さてそんな鎖骨ほぐしですが、私が面白いなと思ったのが「ほぐすもの」です。
普通、コリがあれば筋肉をほぐすと思いますよね。
けれども「鎖骨ほぐし」でほぐすのは、なんと「皮膚」です。
まずイメージするものはパツンパツンのジーンズです。
パツパツのジーンズを履いて膝を曲げることをイメージしてみてください。
ジーンズが張り付いて曲げにくいですよね。
そんなときは膝に張り付いている生地を手で「つまんで」、張り付きをなくしてから曲げますね。
これが「鎖骨ほぐし」の考え方です。
筋肉が柔らかくても、関節が柔らかくても、それらを包んでいる皮膚がパツンパツンだと、動きが制限されてしまうので、包んでいる皮膚を柔らかくしましょうということです。
鎖骨ほぐしの方法
さあ、では「鎖骨ほぐし」の具体的な方法について見ていきましょう。
≪準備編≫
まず始めに肩を回します。このとき肩に手を当てるとより効果的です。
後ろに5回ゆっくり回します。
≪皮膚をつまむ≫
そしていよいよ先ほど挙げた鎖骨周りの筋肉周りの皮膚を指先でつまみます。
胸鎖乳突筋
僧帽筋上部線維
大胸筋鎖骨部
三角筋前部線維
初級
が! コリが強い人や初めて行う人はなかなかつまめないかもしれません。
私はまったくつまむことができませんでした。
そんな初心者さんは鎖骨まわりの皮膚をさすってマッサージするだけでも効果があります。
毎日続けているとだんだん柔らかくなって、ちょっとずつ皮膚がつまめるようになります。
中級
皮膚をつまんで上下左右に引っ張っていきましょう。
硬いところがあればその箇所を入念につまむと良いですが、あまりつまみすぎると皮膚が赤くなるので、軽くで良いので1か所5秒程度でOK。
入浴時や、トイレのついでや、休憩時など、ちょっとした隙間時間にちょこちょこ行うのが良いみたいです。
上級
で、かなりつまめるようになった上級者は、皮膚をつまみながら首をまげて抵抗を作ります。
これはかなり痛気持ち良いので、ぜひここまでできるようになって気持ちよさを実感していただきたいです。
強さ | 痛キモチ良いぐらいの強さ しっかりつまんで、引き剥がすイメージ |
時間 | 同じ場所をつまみすぎると皮膚が赤くなるので、1カ所5秒程度、全体で3~5分程度OK |
頻度 | 朝昼晩の3回が目安ですが テレビを見ながら 入浴中、ストレッチ前、マッサージを受ける前 など、気が付いた時でOK |
鎖骨ほぐし まとめ
以上、鎖骨ほぐしの説明と方法を書きました。
ちょっと猫背にした方がつまみやすいかもしれません。
始めはうまくいかないかもしれませんが、徐々につまめるようになりますので、肩こりや首コリにお悩みの方はぜひお試しを。
試しにうちの猫の皮膚をつまんでみたら伸びる伸びる。
猫は皮膚がだぶだぶなのであんなに身体が柔らかいのです。
猫は足を枕にして眠れるほどで、身体の柔らかさは尋常じゃないですから。
私も猫の皮膚を目指して(?)さらに頑張っていきたいと思います。
出典:
鎖骨の基礎知識
猫の首根っこをつかむ