若年性更年期障害
体がほてる、イライラすることが増えた、だるいと感じてしまうと言うケースがあります。
このような状態、風邪やホルモンバランスの崩れ、疲れているのではないかと思ってしまう人も多いと思います。
しかし、このような状態はただの疲れや風邪ではない可能性があります。
考えられる原因としてあげられるのが
今回紹介する「若年性更年期障害」という症状です。
更年期障害というと50代くらいの女性がなるものというイメージが多いと思いますが、
近年では若年性つまり20〜30代の若い世代にも増えてきているのです。
通常の更年期障害と若年性更年期障害の違いを理解して改善していくことが不快な症状の改善につながります。
主な症状
若年性更年期障害の症状は、普通の更年期障害と同じ症状が現れます。
- 火照りを感じる
- 発汗する
- イライラしやすい
- 肩こりや腰痛
- 疲れやすい
- 頭痛やめまいが起こる
- 寝つきが悪い
- 生理不順
- 食欲不振
- 便秘や下痢が起こりやすい
などの症状が引き起こされます。
若年性更年期障害が起こる理由
このような症状が起こる理由は様々なことが考えられます。
自律神経のバランスは整っていると循環器、消化器、呼吸器の活動を調整するために働きます。
昼間が活発になる交感神経と、夜中に活発になる副交感神経があり、両方がバランス良く働くことで体はスムーズに活動できますが、バランスが崩れてしまうとあらゆる部分に不調が出てきてしまいます。
その不調がイライラする精神的な問題や、火照りや発汗、肩こりなどの身体的な問題の両方が引き起こされます。
ひとつの症状が気になって病院に行っても、原因が見つからないというケースがあります。
これが自律神経が乱れている時の特徴です。
*病院は何科に行けばいいの?
と悩みますが、更年期外科・女性外来になります。
若い年齢で起こる理由
という疑問もわきます。
通常は40歳以降になると加齢によって女性ホルモンの分泌が減ることによって更年期障害は引き起こされます。
20代・30代ではあまり関係ないと思われるかもしれませんが、
比較的若くてもホルモンバランスが悪くなってしまうと若年性更年期障害が起こります。
≪加齢で起こる更年期障害との大きな違い:治し方≫
若年性の場合治る見込みがあるということです。
女性ホルモンは卵巣機能が低下してしまうことによって更年期障害は起こりますが、
若年性の場合は卵巣機能が低下しているのではなく自律神経が乱れからホルモンバランスが変化していることが考えられます。
そのため、自律神経を整えることが改善につながります。
エストロゲンの分泌量減少が更年期障害の原因です。
年齢によって卵巣機能が低下していないのであれば、
ストレスや栄養バランスが乱れていることによって卵巣機能が低下していることが考えられます。
このような状態でもエストロゲンの分泌量は減っていき、更年期障害は現れます。
生活習慣を整える
このような状態を引き起こさないためには、
規則正しい生活と栄養バランスを考えた食事をしていくことはとても重要です。
また、過度なダイエットなども自律神経の乱れに繋がるため注意が必要です。
自律神経が乱れると更年期障害以外にも、自律神経失調症になってしまう可能性があります。
自律神経失調症に成ると卵巣機能に影響を与えて月経不順などの症状も引き起こします。
更年期障害か若年性更年期障害のどちらかわかなかったら
微妙な年齢の人だと通常の更年期障害か、若年性更年期障害か判断に迷ってしまうことがあります。
判断に迷う場合には、婦人科へ行くことがオススメです。
婦人科に行けば診察や検査をすることができます。
検査方法は、血液中のホルモン量を測定する血液検査でわかります。
特定のホルモン量を測定することによって、ホルモン分泌が正常かどうかを判断します。
血液検査でホルモン分泌の状態を調べることで、閉経に近い状態であるかを調べられます。
閉経に近く更年期障害の症状が出ていれば更年期障害という診断をされます。
自分でチェック
セルフチェックの仕方が知りたいという人も多いと思います。
セルフチェックの仕方としては、
- 人間関係や仕事などにストレスがある
- 無理なダイエットをしている
- 喫煙している
- 睡眠不足
- 偏った食事をしている
というのをチェックしてみます。
チェック箇所が多ければ多いほど、若年性更年期障害であるという可能性が高くなります。
不調を改善するためにも、問題を改善するように心がけていきます。
20代~40代の働き盛りの年代
若年性更年期障害は20代~40代の働き盛りの年代に起こる症状です。
また、男性更年期障害にもあったり症状の似た別の病気にも注意することも必要です。
全ての年齢層の方に言える事ですので、「今までと違う」と思うことがあれば、病院・クリニックを受診(ホルモン補充療法や漢方療法)しましょう。
20~30代でも注意したい「若年性更年期障害」でもあり、また30代に急増中!とも言われています。
若年性更年期障害は日常生活でも改善できる
更年期障害との違いは、若年性更年期障害は日常生活でも改善できるということが挙げられます。
一時的な症状であり、ホルモンを補充したり日常生活を見直す事だけで症状を改善できる可能性が高い障害です。
火照りや発汗、イライラ、疲れやすいなどの症状があれば、一度婦人科に行って診察を受けることをオススメします。
若いから大丈夫というのではなく、きちんと治療することによって不快な症状は改善することができます。
また、自律神経にも大きく関わっている障害です。
自律神経を整えるためにもストレスの発散は心掛けるようにして、規則正しい生活で自律神経を整え、栄養バランスの整った食事をするということが大切です。