更年期障害 むくみ
更年期は女性ホルモンが減少しホルモンバランスが乱れ、様々な身体の変調で悩むことが多い時期です。
人によって症状は様々ですが、むくみもまた更年期障害の悩みの一つとして感じることの多いものです。
夕方になると足がむくんでパンパンで痛い、朝起きたら顔がむくんでげんなり・・・そんな経験ありませんか?
今回は更年期に起こりがちなむくみの原因と改善法をご紹介いたします。
更年期のむくみの原因
更年期のむくみの原因は、
更年期のホルモンバランスの乱れで自律神経が乱れることがあります。
自律神経は血管の収縮をコントロールしているため、血行が悪くなり血液やリンパの流れが悪くなります。
このことにより、細胞と細胞の間に水分と老廃物が溜まりやすくなり、むくみの症状となって現れます。
血流やリンパの流れは加齢による筋力低下によるリンパの流れの悪化も原因のひとつと考えられます。
冷え性の人はむくみの症状が出やすくなりますので、身体を冷やさないことも大切です。
症状
むくみ(浮腫)とは、皮膚の下に水が溜まった状態です。
むくみを感じる場所としては顔、足、手であることが多いかと思います。
立ち仕事をしていると足がぱんぱんにむくんだりして、同じ姿勢を長時間するとむくみを生じることがあります。
ひどくなると指で押すと跡がつくようになります。
- 顔
朝起きた時に顔が張れます。まぶたの腫れが特に目立ちます。
アルコールを飲んだ翌日、また寝る前に水分を多く摂ると顔がむくみやすくなります。 - 足
夕方になると足がむくんだり、靴が履きにくくなることがあります。
立ち仕事を長い時間していると足がむくんで辛くなります。
むくみがひどくなると指で皮膚を押すとあとが付きます。 - 手
太ったわけでもないのに指輪が入らなくなったり、腕時計の穴をずらしたりすることがあります。また箸を持ちづらくなったり物を落としやすくなることも。
むくみと冷えとの関係
冷え性の人は血の巡りが悪くなっているため、水分の巡りも悪くなっています。
その滞った水分はリンパ管や血液中からあふれ出し、細胞と細胞の間に溜まってしまい浮腫みに繋がります。
冷えを改善するとむくみも改善するようになりますので、まずは身体を冷やさない努力が大切です。
更年期障害 むくみの改善と予防
更年期障害のむくみに効果がある食べ物としては
カリウムを多く含むものがオススメ。カリウムは体内の余分なナトリウムを尿として排出、むくみ解消に有効な成分です。
カリウムの多く含む食べ物は、バナナ、長芋、スイカ、きゅうり、きのこ、アボカド、ほうれん草など。
≪運動≫
足のむくみなら、足を持ち上げるような動きが効果的です。
だらだら歩きの散歩より、足を持ち上げるような歩き方の方が効果的です。
その場足踏みやつま先立ちは室内でもできるので、むくみそうと思ったらすぐにできる運動です。
トイレ休憩など一日のちょっとした合間に取り入れるとよいでしょう。
≪入浴≫
むくみのある人は絶対に湯船いに浸かるようにしましょう。
入浴は身体の芯から温めるので、冷えを解消することによってむくみ改善に役立ちます。湯船につかるとその水圧がポンプになり、リンパの流れが起こり、むくみ改善に繋がります。
≪足を上げる≫
足のむくみの改善方法としては、足の下にタオルやクッションなどで5~10cmほど高くして横になるというものです。これは有名かつ効果的な方法ですので、足のむくみにお悩みの方はぜひやってみてください。
≪ストッキング≫
医療用として売られているものはリンパ浮腫などの治療として使うものなので、病気ではないむくみなら、普通のストッキングできつめのものを履いておくだけで夕方に脚がだるくならなくてすみます。
さらに美脚用としてハイソックスタイプや寝ているときに着けるタイプなどもおすすめです。
いずれにせよ着けていると心地よいものがベストです。
簡単マッサージ
更年期のむくみの悩みだけでなく
長時間、立ち仕事などの同じ姿勢を続けた後や、ヒールの高い靴を履いた後などは足がむくんでパンパンになることがあります。
また、朝起きた時に顔がパンパンにむくんでげんなりした経験ありませんありませんか?
寝る前に水をがぶ飲みしたり、お酒を飲みすぎたりするとありますが、むくみって本当にやっかいですよね。
むくみは男女問わず誰にでも起こりうる現象ですが、このむくみの正体はなにかご存じでしょうか?
そもそも「むくみ」は、皮膚のごく浅いところにリンパ液が流れているのですが、それが停滞して流れが悪くなる現象です。
従ってむくみを解消するためには、停滞しているリンパ液をリンパ節にスムーズに流れるようにすることが大切です。
- 足のむくみなら「そけいリンパ節」
- 顔のむくみなら「鎖骨リンパ節」
- 手のむくみなら「腋窩リンパ節」
近いところにあるリンパ節にリンパ液を誘導するようなマッサージが効果的です。
むくみを取るにはマッサージが簡単でお金もかけずにできるのでおすすめです。
マッサージはマッサージクリームやベビーオイルを付けて、皮膚を傷めないようにしましょう。ケチらずにたっぷりと使ってね。
さて、具体的な方法をご説明します。
「ふくらはぎ」のむくみ解消マッサージ
始めは悩んでいる人の多い「ふくらはぎ」のむくみ解消マッサージです。
更年期のなやみ改善の1つとして、
夜寝る前や入浴時に行うとぐっすり眠れていいですよ。
- まずは膝関節裏のリンパ液が停滞しがちな箇所を揉み解します。
膝を抱えるように親指を上、その他の指を膝裏に当てて下か上にマッサージします。 - 次に足首の関節をほぐします。
足の指に手の指を入れて足首をぐるぐる回します。 - 足の指に手の指を入れて足指の関節を何度か折り曲げます。
- スネの外側を親指をあて、下から上にゆっくりと押し上げます。
このときに「豊隆(ほうりゅう)」」「足三里」のツボを意識して押すと気持ち良いです。
豊隆は身体のだるさを取り、足三里は万病に効き足の疲れを癒すツボです。 - 最後に足首を両手で包み、下から上に皮膚の下にあるリンパ液を流します。
足首から膝を通り足の付け根のそけいリンパ節まで、皮膚に手の平を密着させ撫でるような圧力で流します。
以上、ふくらはぎのマッサージです。
注意したいのが最後の5番のマッサージ。
リンパ液は皮膚のごく薄いところを通っていますので、強い圧だとリンパ管を潰し逆効果です。
手のひらを皮膚に密着させて、皮膚の下にあるリンパ液をソフトにリンパ節まで誘導するイメージでマッサージすることが大切です。
「顔」のマッサージ
お酒の飲みすぎた朝など更年期に関係なく顔のむくみが気になる人、多いと思います。
朝のむくみ顔を解消する簡単マッサージです。
毎朝できる短時間マッサージなので、メイク前に行う習慣にすると、勝手に手が覚えてしまいますよ。
マッサージは左右同時に行います。
- 顔のむくみをとるときは、ツボがたくさんある耳から始めます。
耳の上を指でつまみ、斜め上に引っ張ります。 - 耳の横をつまみ、真横に引っ張ります。
- 耳たぶをつまみ、斜め下に引っ張ります。
- 耳の下のアゴの付け根を指で軽く押す。
- 首筋から鎖骨リンパ節まで上から下に撫でおろし、リンパ液を鎖骨リンパ節までリンパ液を誘導する。
急いでるときはここまででもOK。
リンパ液の流れを作るので短時間でむくみが解消されます。
目の腫れを解消したければ次のことを行って下さい。
目の腫れを解消
- 人差し指を曲げた第二関節で、鼻と眉頭の間のくぼみを10秒押す。
- こめかみのくぼみを10回くるくるとマッサージ。
- 眉を指で横に向かってマッサージ。
- 下瞼も横に向かってマッサージ。
- 指先をこめかみにあて、アゴの付け根を通り、首筋を通り、鎖骨リンパ節までリンパ液を誘導する。
「指」のマッサージ
太ったわけでもないのに、気が付いたら指輪が入らない。そんなときは指がむくんでいる可能性があります。
マッサージで指本来の細さを取り戻しましょう。
- バンザイをして手首をぶらぶらします。
- 手の甲にもう片方の手のひらをあて、手首の方に撫でるようにゆっくりマッサージ。
- 指をつまんで、指先から手首の方にリンパ液を流します。
TBS系「健康カプセル!ゲンキの時間」
顔や足に出る「むくみ」の症状。その多くは生理的なものだが、なかには大病が潜んでいる場合もあり、放っておくと命に関わる可能性も。危険なむくみの見分け方を専門医が紹介する。ゲストは女優の高島礼子。
むくみのメカニズムと原因
<人はなぜむくむ?>
<むくみの原因は?>
更年期のむくみ解消マッサージ まとめ
更年期のむくみの原因となるリンパ液は老廃物や細菌・ウイルスなどを身体の隅々から回収して運ぶ役割をします。
むくんでいるということはそれらがスムーズに流れず停滞している状態なので、最終的に身体の中心に集まり、静脈に吸収されていきます。
マッサージの方向は身体の中心、これを頭に入れて行ってくだいね。